-
Notifications
You must be signed in to change notification settings - Fork 296
スターターガイド (日本語)
OpenUtauの概要、従来のUTAUとの違いなどはチュートリアル (日本語)をご覧ください。
- .zipを解凍した後に、
OpenUtau.exe
をダブルクリックしてアプリケーションを起動します。
また、OUを起動するたびに最新のアップデートがあるか確認されます。
- ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリックで開きます。アプリアイコンをフォルダアイコンにドラッグアンドドロップしてください。
- ”appは壊れています”というエラーがでた場合は、FAQ(日本語)を参照してください。
- AURから openutau-installer をインストールします。(例:yayを使用します。
yay -S openutau-installer
)
- 自分でtar.gzファイルを解凍し、ターミナルから
OpenUtau
を起動します。 - もしくは有志が作成しているインストーラースクリプト を確認してください。
OpenUtauはデフォルトではPCの使用言語で、翻訳できない場合には英語で表示されます。手動で言語を変更するには、Tools > Preferencesを開きます。
OpenUtauには独自のresamplerである Worldline とwavtoolが内蔵されています。
外部のresamplerをインストールするには、OpenUtauをインストールしたフォルダにある”Resamplers”フォルダに .exe や .dll ファイルを入れます。
Tip
Linuxの場合、Resamplers
フォルダは~/.local/share/OpenUtau/Resamplers
にあります。
もしあなたがUTAUを使っている場合、すでに持っているresamplerをフォルダ内にコピー&ペーストしてインストールできます。
ResamplerとWavtool(日本語)のリストで互換性があるか確認してください。
トラックを追加したあと、トラックヘッダーの右下にある歯車マークを押してresamplerとwavtoolを選択することができます。その場合、現在選択されているresamplerと互換性のあるwavtoolだけが選択されることに注意してください。例えばWorldlineを選択している場合、wavtoolは"simple"または"convergence"のみが選択できます。
UTAU音源やENUNUモデルなどのボイスバンクはOpenUtauではシンガーと呼ばれます。
シンガーは ツール > シンガーをインストール からインストールできます。
システム言語が日本語でない場合、日本語OSで作られたzipファイルを解凍すると、多くの場合ファイル名が文字化けします。 シンガーをインストール ツールを使えば正確なファイル名で解凍することができます。ファイル名が正しく解凍できるのであれば、手動で解凍することもできます。
シンガーをインストールする時、ファイルをエンコードするオプションウィンドウがポップアップします。エンコードが思ったようにいかなかった時、このオプションを使用することができます(例えば、日本語ボイスバンクを中国のユーザーが作った場合など)。どのようにエンコードされるかをリストで確認できます。
追加でシンガーのあるフォルダパスを設定することもできます(UTAUのvoiceフォルダーなど)。
ツール > シンガー メニューからどのようにシンガーがインストールされたかを確認できます。
OpenUtauを起動すると、新しい空のプロジェクトが開かれます。
ファイル > 新規作成から新しいプロジェクトを作成することができます。
テンポと拍子を変えるには、左上の角にある表示をクリックしてください。
拍子は、分子に任意の正の整数を、分母に2のべき乗の数字を入れることができます。 テンポは、小数を含む任意の数字にすることができます。
拍子ラベルを右クリックをすることで、テンポと拍子を途中で変更することもできます。
表情では、UTAUのフラグのように、音符ごとにパラメータを変更できます。表情の種類はプロジェクトごとに保存され、設定を変えるには ツール > 表情 を開きます。
名前 | 略称 | 説明 | 範囲 | デフォルト |
---|---|---|---|---|
Velocity | VEL | 子音速度(子音部分の伸縮) | 0 - 200 | 100 |
Volume | VOL | 音符の音量 | 0 - 200 | 100 |
Attack | ATK | エンベロープ開始部分のボリューム | 0 - 200 | 100 |
Decay | DEC | エンベロープ終了部分のボリューム | 0 - 100 | 0 |
Voice color | CLR | ボイスバンクのアペンド/カラー | 範囲はありません。オプションから設定。 | 空白 |
Resampler engine | ENG | その場でエンジンを変更する | 範囲はありません。オプションから設定。 | , worldline64.exe |
Gender | GEN | gフラグ(フォルマントシフト) | -100 - 100 | 0 |
Breath | BRE | Bフラグ(ブレシネス) | 0 - 100 | 0 |
Lowpass | LPF | Hフラグ(ローパスフィルター) | 0 - 100 | 0 |
Modulation | MOD | 原音のピッチのぶれをどれぐらい反映するか | 0 - 100 | 0 |
Altarnate | ALT | 重複音素の選択(あ2など) | 0 - 16 | 0 |
Tone shift | SHFT | 音域の選択 訳注:変更すると他音階の音素に切り替わります
|
-36 - 36 | 0 |
左下にある+または-ボタンを押すことで表情を追加したり削除したりできます。削除できない表情もあります。追加できる表情には、数値タイプとカスタムの2種類があります。
数値タイプでは、名前、略称、エンジンに渡すフラグ、最小値、最大値、デフォルトの値を入力する必要があります。フラグ欄には、数字を含まない単独のフラグを入力する必要があります。プロジェクト全体にフラグをかけたい場合(例:Mt+20)、デフォルト欄にその数字を入力してください。
カスタムは数値を必要としないフラグ、例えばループ型エンジンのループ/伸縮(,e,Me
)の切り替えなどに使用できます。
カスタムしたフラグセットを使うには「,Mt-20Mo20,Mt20Mb50
」と入力します。
名前、略称、エンジンにフラグとして値を渡すかどうかのチェックボックス、カスタム値(選択肢)を入力してください。
プロジェクトファイルを開くには、ファイル > 開く、もしくはCtrl + O
から開くことができます。
ここでは.ustx
, .ust
, .vsqx
ファイルを開くことができます。
OpenUtauのプロジェクトは.ustx
ファイルで保存されます。
上書き保存をするにはファイル > 保存、またはCtrl + S
を、別名で保存するにはファイル > 別名で保存 を押します。
プロジェクトを保存した後であれば、各パートごとに分かれた.ust
ファイルをファイル > プロジェクトファイルをエクスポート > USTをエクスポートから出力することもできます。ファイルは元の .ustx
ファイルの隣の Export フォルダに保存されます。
プロジェクトを保存した後であれば、ファイル > 音声をエクスポート > wavファイルを出力から、トラックごとに分かれた.wav
ファイルを出力することができます。ファイルは元の .ustx
ファイルの隣の Export フォルダに保存されます。
左のパネルにある+ボタンを押すと、新しいトラックを作ることができます。
インポートしたトラックは一番下に追加されます。
.ustx
, .ust
, .vsqx
ファイルは、ファイル > トラックをインポートからインポートできます。
.wav
, .mp3
, .ogg
, .flac
ファイルは、ファイル > 音声をインポートからインポートできます。
MIDIファイルは、ファイル > MIDIをインポートからインポートできます。
トラックヘッダーのメニューから、シンガーを選択してください。
ボイスバンクに合ったphonemizerを選択することで、音符の歌詞を連続音やCVVCなどに自動変換できます。
詳細はPhonemizersページをご確認ください。
- [JA VCV & CVVC] Japanese presamp Phonemizer
連続音・CVVC・単独音を同時に使用できます。ボイスバンクにpresamp.ini
があれば読み込んで使用します。- [JA VCV] Japanese VCV Phonemizer
連続音化のみを行うphonemizer- [JA CVVC] Japanese CVVC Phonemizer
CVVC化のみを行うphonemizer
[か]
のように囲われた歌詞は連続音化/CVVC化されません
より詳しい説明は、Phonemizers(日本語)
トラックヘッダーの右側にあるM
を押してトラックをミュートし、S
を押してソロにすることができます。
その下にある歯車を押すとトラック設定が開き、wavtoolとresamplerを選択することができます。
また、ボリュームスライダーをクリック/ドラッグすることでトラックの音量を操作できます。右クリックで+00.0にリセットすることができます。
トラックエリアをクリックすると、新しいパートを作ることができます。ドラッグで移動、右端をドラッグすると長さを変えることができ、右クリックメニューからパートを消すことができます。
右クリックでパートの名前を変えることもできます。
パートをダブルクリックすると音符の編集画面を開くことができます。
拍子ラベルのバーをクリックすると、再生のカーソルを動かすことができます。また、スペースキーで再生と一時停止を切り替えることができます。
縦にスクロールするには、普通にスクロールして下さい。
横にスクロールするには、シフトを押しながらスクロールするか、上にある横スクロールバーをドラッグするか横スクロールバーの上にカーソルを置いてスクロールしてください。
横向きに拡大するには、拍子ラベルのバーの上にカーソルを置いてスクロールしてください。
縦向きに拡大するには、スクロールバーの上にあるズームアイコンの上にカーソルを置いてスクロールしてください。
ヒントの表示/非表示を切り替えるには、?マークのボタンを押すかキーボードのT
を押してください。
スクロール・ズーム・再生の操作はトラック画面と同一です。
音符の作成ツールは二つあります。
ペンツール
クリックで音符を作成、右クリックで音符のオプションメニューが開きます。右クリックメニューでは一括編集ツールや歌詞の一括入力などが使用できます。
+ペンツール
クリックで音符を作成、右クリックで音符を削除します。作曲やUST作成をスピーディに行えるモードです。
ダブルクリックで歌詞を編集でき、Tabキーで次の音符に移動します。
ドラッグで音符を上下左右に動かすことができます。右端をドラッグすると長さを変えることができます。
Altを押しながら二つの音符の間をドラッグすることで、音符の境界線を動かすことができます。
Ctrlを押しながらクリック/ドラッグすることで複数の音符を選択することができます。
音符を選択した状態で上下キーを押すと半音単位で音階を動かすことができ、同時にCtrlも押すとオクターブ単位で音階を動かすことができます。
デフォルトでは、音符の位置と長さは16分音符単位でスナップされるようになっています。スナップのオンオフを切り替えるには、上にあるスナップアイコンを押すか、P
キーを押してください。
一括編集ツールと従来のプラグインはピアノロール画面の上部にあるメニューから選択できます。
これらは選択された音符にまとめて(何も選択されていないときはパート全体に)適用されます。
従来のプラグインでは、本家UTAU用のプラグインを限定的なサポートで使うことができます。プラグインを追加するには、.exe
などが入ったフォルダをOpenUtauのPluginsフォルダにコピーしてください。
全てのプラグインが完璧に動作するわけではありません。また、今までプラグインでおこなっていた歌詞の連続音化・CVVC化はトラックのPhonemizerから使用することができます。
表情の左にある下矢印を押して、編集したい表情を選択します。
歯車アイコンを押すと、プロジェクト全体の表情設定画面が開きます。
クリックで数値を設定し、右クリックでリセットします。
UTAUの子音速度にあたります。これは音符/音素の左端からoto.iniの固定範囲で設定した部分までの長さを伸縮します。
音符/音素の全体の音量を上げたり下げたりします。
音符/音素の開始部分の音量を上げたり下げたりします。
音符/音素の終了部分の音量を下げます。
選択したエンジンがその音素の合成に使用されます。" "が選択された場合、トラックで設定したものを使用します。
収録時のピッチのぶれをどれだけフラットにするかの値です。0で完全にフラットになります。
eフラグなどの数値のないフラグを使用するには、表情の設定からフラグを追加してください。 タイプを「カスタム」、カスタム値を「,e」にすると表情で「フラグなし/eフラグを使う」を選択できるようになります。
UTAUのフラグに準じます。
ピッチベンドの表示と非表示を切り替えるには、I
キーを押すか、左上のピッチアイコンを押してください。非表示になったピッチベンドは消えるわけではなく、音符に適用されたままになります。
クリックでピッチベンドに新たな点を作り、ドラッグで移動させることができます。
右クリックでピッチベンドのカーブの形を選択することができます。
点の上で右クリックして表示されるメニューから、点を消すことができます。
ビブラートの表示と非表示を切り替えるには、U
キーを押すか、左上のビブラートアイコンを押してください。非表示になったビブラートは消えるわけではなく、音符に適用されたままになります。
音符の下にあるビブラートアイコンをクリックすることで、ビブラートのオンオフを切り替えることができます。
ビブラートの開始位置、フェードインの長さ、深さ、フェードアウトの長さ、周期、位相を変更することができます。
エンベロープの表示と非表示を切り替えるには、O
キーを押すか、左上のエンベロープアイコンを押してください。非表示になった音素とエンベロープの設定は消えるわけではなく、音符に適用されたままになります。
ピンクの線をドラッグすることで、音符の範囲内で音素のタイミングを変更することができます。右クリックでリセットできます。
右クリックを押しながらドラッグをすることで、複数の音素のタイミングをまとめてリセットすることができます。
左下の点をドラッグすることで、エンベロープの開始位置を変更することができます。右クリックでリセットできます。
左上の点をドラッグすることで、オーバーラップを変更することができます。右クリックでリセットできます。