ビルド済みエンジンがRust版コアを使うように変更する

[PickledChair]

内容

Rust 版コアには現行のリリース版コア（C++ 版）の互換 API が追加されたため (VOICEVOX/voicevox_core#279) 、 #454 の作業を行わなくてもエンジンが Rust 版コアを使うことができるようになっています（コアの名前が core から voicevox_core に変わったことについても #471 で対応済みです）。

ビルド時に用いるコアについて、いくつかの変更に注意しつつ Rust 版コアに差し替える作業を行うと、Rust 版コアを用いたビルド済みエンジンをリリースすることができるようになります。 VOICEVOX/voicevox_core#213 の作業の一環として、この作業を行っていきたいと考えています。

Pros 良くなる点

• Rust 版コアに移行できる

Cons 悪くなる点

• おそらくないです

実現方法

大雑把には以下のような作業があると考えました。

• コアのリポジトリ側で現時点の機能を持つ Rust 版コアのプレビュー版リリースが行われるのを待つ
  • 以下の２つが達成されていることを期待している：
    • エンジン向けの互換 API が実装されている
    • リリースのアセットとしてダウンロードスクリプトがアップロードされている
• Docker ビルドを Rust 版コアに対応させる
  • コアの関連ファイルをダウンロードスクリプトで取ってくるようにする
  • コア名の変更に対応
• build.yml を Rust 版コアに対応させる
  • コアの関連ファイルをダウンロードスクリプトで取ってくるようにする
  • コア名の変更に対応

ただし「その他」で後述しますが、PyInstaller ビルドの作業との間で優先度をどうするかによって、作業の進め方が変わると思います。

VOICEVOXのバージョン

0.14.0 のリリースに組み込まれることを目指す

OSの種類/ディストリ/バージョン

• Windows
• macOS
• Linux

その他

エンジンのビルドツールを Nuitka から PyInstaller に移行する作業 #439 を優先させる場合は、そちらを先に進めて pyinstaller ブランチを master にマージしてから作業するのが良いかもしれません（PyInstaller ビルドの作業で残っているのは Docker ビルドの対応だと思います）。

両者が並行して進められるとややこしくなると考えられるため、どちらかを優先させる必要がありそうです。

[Hiroshiba]

pyinstaller側先に進めたいかもですね！
あるいはdocker版は一時的に置いておいてmainにマージしちゃうか、pyinstallerブランチから作業する手もあるかもです。（両方ちょっと微妙かもですが…）

pyinstaller側でちょっと聞いてみます。

[Hiroshiba]

pyinstaller側が完了したので（ thx @y-chan 🎉 ）rust版対応とかも進められそうですね･･･！！！

マストではないですが、なんとなくVOICEVOXバージョン0.14.0に間に合うと良いのかなとちょっと思ってます。
014.0は早くて12月中旬とかになりそうです。（各ボイボ系エディタとの連携が必要なのでたぶん遅れます）

もしよければ進めていけると･･････！！！