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KobayashiToshi authored Jul 24, 2024
1 parent b33df4d commit e8abbcf
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Expand Up @@ -15,13 +15,52 @@ Jlreq-dでは文字を並べる方向(字詰め方向)の長さを表す単

Unicode / CSSなどではfullwidthという用語が等幅CJK文字の字詰め方向の幅として使用されており、全幅の定義とほぼ同じである。よって全幅の英訳として、文章中で正確な定義を与えてfullwidthを使用する。

## 3.3 漢字や仮名等の字間処理
## 3.2 行に和字を配置する

### 3.3.1 和字の行への配置の基本
### 3.2.1 和字の行への配置の基本

行に和字を並べる基本は,字幅が全幅のボディを密着させて配置する方法が,横組においても縦組においても原則である.このことは、英語で文字を並べる場合と同じである。

行に和字を並べる基本は,全幅の字幅をもったボディを密着させて配置する.この方法は,横組においても縦組においても採用されている.

英語で文字を並べる場合も,ボディを密着させて配置するが,この点では同じある。

### 3.2.2 プロポーショナル幅を持った文字

### 3.2.2.1 プロポーショナル幅を持った文字の利用

和字においても,ラテン文字と同様に,個々の文字の応じた字幅をもつ文字を配置する方法も行われている.ボディを密着させて配置する点では前項と同じであるが,個々の文字により字幅がプロポーショナル幅である点が異なっている.

このプロポーショナル幅の文字を使用する主な目的は,文字間,和字の中でも特に仮名(片仮名と平仮名)の文字間の余白(空白)について,視覚的に均等に見えるようにするためである.

主に仮名の字幅を変更するのは,日本語の平仮名の画線は自由曲線で構成され,ボディに対する余白(空白)の分布は均等ではないことによる.文字によって,横組の場合は文字の右側と左側又は両方の余白,縦組の場合の文字の上側と下側又は両方の余白が漢字等の余白に比べて大きくなるときがある.

片仮名の字形も必ずしも左右又は上下が対称でないため,文字の左右又は上下の余白が不均等になる,あるいは他の文字に比べて大きくなる場合がある.

横組で余白が大きくなる例:う,く,し,つ,て,も,り,ア,イ,ウ,ク,ケ,ソ,ナ,ノ,フ,マ,メ,ヤ,ラ,リ,レ,ワ,ン等

縦組ので余白が大きくなる例:い,し,つ,て,へ,ア,ク,ケ,シ,ス,タ,チ,ツ,テ,ナ,ニ,ヌ,ノ,ハ,ア,フ,ヘ,マ,メ,ヤ,ユ,ル,レ,ワ,ン等

これらの空白の不均等は,ある程度は書体のデザイン段階で,字形や配置を工夫することによって調整している.しかし,こうした書体デザインの段階での調整は,一般に正方形のボディを密着して配置する文字配置において,読みの進行が妨げられたり,揺らいだりして読みにくくならないようにするために行われるもので,必ずしも,視覚的に字間が均等になっているわけではない.

そのために,字間を視覚的に均等にすることによって,組まれたそれぞれの行の視覚的な一体性や方向性の強調,あるいはそれらの行で構成される段落全体が一体感のあるページ内要素として見えるようにすること求められる場合があり,特に字間の不均等が目立つ,比較的大きな文字サイズで組まれる見出しなどで必要となる.

### 3.2.2.2 プロポーショナル幅を持った文字の配置

プロポーショナル幅を持った和字を実際に使用する場合,大きく分けて,次の2つの方法がある.

- 正方形のボディの字幅情報を書き換えて,疑似的にプロポーショナル幅を持った文字として配置する.
- 最初からプロポーショナル幅を持った文字としてデザインされたフォントを利用する.

### 3.2.2.3 和字のカーニング処理

プロポーショナル幅の文字を利用するとしても,さらに文字の組合せによっては,特に仮名の場合などで他の字間と比べてアキが大きくなる場合がある(フォントにもよるが,例えば横組で“ほ”と“は”の並びと,“く”と“り”の並びでは,見た目の字間の印象は異なる).

そこで,ラテン文字のカーニングと同様に,予め設定されている文字の組合せに応じて詰める量を設定したカーニングテーブルに従って,字間を調節する.

この方法は,ボディを密着させて配置したうえで,さらに字間を詰める処理を行うものである.

行に和字を並べる基本は,ボディを密着させて配置する方法が,横組においても縦組においても原則である.このことは、英語で字を並べる場合と同じである。

視覚的に字間を統一させたい場合は、プロポーショナル幅を適用する。特に仮名………(山本さんのテキストから)。

### 3.3.2 大きい文字、小さい文字での問題

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