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この用語定義はもと3.行組版3の最初の節としてとしてあったが、2024-9-5の編集会議で、3章から切り離すことになった。が、場所はまだない。2章には別の用語定義がある。大きなセクションを作るより、用語を段階的に紹介してゆきたいが。
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Original file line number | Diff line number | Diff line change |
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@@ -0,0 +1,43 @@ | ||
## 用語の定義 | ||
> これはもと3.行組版3の最初の節としてとしてあったが、2024-9-5の編集会議で、3章から切り離すことになった。が、場所はまだない。大きなセクションを作るより、用語を段階的に紹介してゆきたいが。 | ||
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### 全幅 | ||
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Jlreq-dでは文字を並べる方向(字詰め方向)の長さを表す単位として、従来から使われてきた「全角」に替えて、これをより一般化した単位「全幅(ぜんぷく)」を次のように定義して使用する。 | ||
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**「全幅とは、その場所に使用されているフォントに含まれる和字間隔(U+3000)文字のそのフォントサイズにおける字詰め方向の幅」** | ||
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従来の組版規則は、フォント中の和字が全角、すなわち文字サイズに等しい大きさの正方形のボディを持っていることに依存して記述されてきた。大多数の日本語フォントはこの前提に当てはまるが、従来から長体や扁平体などこの前提から外れるフォントが存在しており、さらにデジタル化の進展により多様性が増している。これらの多様なフォントに対して組版規則を記述できる単位として「全幅」を定義した。「全幅」は各々のフォントに含まれる和字間隔(U+3000)の字詰め方向の幅を基準として定義されるので、どのような日本語フォントに対しても定義、適用することができる。先に述べたように大多数の日本語フォントは正方形のボディを持っており、これらに対しては全幅と全角の長さは一致する。 | ||
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この文書で全幅は次の幅の指定に使われる: | ||
- 段落先頭行の字下げの幅 | ||
- 両端揃えを行う際の行長 | ||
- その他、和欧間や分かち書きなどのアキを規定するときの基準 | ||
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Unicode / CSSなどではfullwidthという用語が等幅CJK文字の字詰め方向の幅として使用されており、全幅の定義とほぼ同じである。よって全幅の英訳として、文章中で正確な定義を与えてfullwidthを使用する。 | ||
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### 文字のボディと字面 | ||
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この文書では文字の持つ矩形(水平垂直)を、金属活字の用語を使って「ボディ」と呼ぶ。ボディは文字の字面と設計された文字の間の空間を含む。ここで字面とは、文字のインクのある部分である。文字の構造、および関連するその他の用語を下の図に示す。 | ||
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(和字と欧文について、文字の構造と関連する名前を示す図) | ||
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### 約物 | ||
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(これは2章?) | ||
この文書で「約物」とは、句読点や括弧、引用符、ダッシュなど、文章の構造(句読点や括弧)やニュアンス(感嘆符や疑問符など)を示すために使用される、読みを持たない文字を指す。和文用約物と欧文用約物がある。 | ||
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注:丸で囲まれた文字など、修飾付き文字は、この文書では一般的な記号であり、約物として扱わない。これは英語のpunctuationという用語の定義(構造やニュアンスを示す)に合わせるためである。 | ||
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横書きの場合、和文約物は仮名や漢字と共に用いるように、仮名や漢字の上下幅に合わせてデザインされる。欧文のものも同様に欧文文字に合わせてデザインされる。これらの幅は異なるので、混用に注意する必要がある(例を図示)。 | ||
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和文用約物は多くのフォントで仮名漢字と同じ全幅の幅を持っている。多くの和文約物では、その字面が字幅の中のおおよそ半分の領域に収められている(例、句読点、中点)。 | ||
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### アラビア数字 | ||
この文書で0-9のことをアラビア数字と呼ぶ。(単に数字というと、漢数字、ローマ数字もあるから) | ||
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### 和字 | ||
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この文書で「和字」とは、仮名、漢字、および和文用約物を指す。多くのフォントではこれらは統一された大きさのボディを持っている。アラビア数字は除外。 | ||
全角英字やアラビア数字は除外。 |