Ethereumを利用する場合、まずはEthereumのP2Pネットワークに参加する必要があります。ネットワークへの参加はEthereumクライアントをインストールし起動することで参加が可能になります。
Ethereumでは、Ethereumの仕様を実装した幾つかのEthereumクライアントが存在しますが、現在のところ推奨されているクライアントは「Geth」です。Gethはプログラミング言語Goにより実装されたCUIクライアントであり、GethをインストールすることでEthereumネットワークにフル・ノードとして参加し、
- etherの採掘
- etherの送金
- スマート・コントラクトの生成
- トランザクションの生成
- ブロックチェーンの確認
といった動作が可能になります。
本節では、Gethのインストール手順を解説します。
Ubuntu OSを使用している場合、下記の一連のコマンドを実行するとでGethがインストールされます 。
$ sudo add-apt-repository -y ppa:ethereum/ethereum
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ethereum
また、sudoコマンドの実行のためにパスワードが求められる場合があるので、その場合は適宜パスワードを入力します。
コマンド実行が完了した後、実際にgethがインストールされたかを確認するために、
$ geth --help
のコマンドを実行してみましょう。gethコマンドのオプション情報が表示されれば、正しくインストールされています。
Ethereumの開発は現在Proof of Concept の第9フェーズであり、正式リリースではありません。そのため、クライアント・ソフトにおいても頻繁にアップデートが行われております。
Gethをアップデートする際にはapt-get
コマンドにより、以下の手順で行います。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
Homebrewを用いたインストールとソースからインストールする方法があります。
Homebrewをインストールがされてあれば、次のコマンドだけでインストールできます。
$ brew tap ethereum/ethereum
$ brew install ethereum
go-ethereumのレポジトリをクローン
$ git clone https://github.com/ethereum/go-ethereum
そして、次のコマンドを実行することでGethをビルドできます。(ビルドにはGoが必要になります)
$ cd go-ethereum
$ make geth
Windows環境へのインストールはUnix系統のOSへのインストールと異なり、若干手順が煩雑です。Windows環境へのインストールはこちらに詳しく記載されているので、参考ください。